【読書感想】生活×数学

書籍

「東大の先生! 文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!」について書籍紹介をしていきたいと思います。

実生活で数学使用していますか?

実生活において、数学を使う機会は沢山あります。

もしあなたが、数学が役に立たないというのなら、それは間違った認識で、

役立てようといていないだけです。

 

今回の書籍では、中学数学を超わかりやすく東大の先生が教えてくれます。

数学を役立てると、実生活の課題を数学で解こうという発想を持てます。

便利なツールなので、使わないのは勿体ないです。

また数学の勉強は、思考体力の鍛錬になります。

思考体力

思考体力とは、考える力のことです。

頭のいい人=思考体力のある人と、著者は提唱しています。

思考体力は、6つの力で構成されます。

自己駆動力

思考のエンジン、考え始める力です。

「知りたい」、「解決したい」という思いが強いほど大きくなります。

多段思考力

粘り強く考え続ける力。思考のスタミナ。

疑い力

自分の判断や答えを疑う力。

大局力

物事全体を俯瞰して眺められる力。

場合わけ力

複雑な課題で選択肢がいっぱいあるときに。正しく評価する力。

ジャンプ力

閃きを起こす力。

先の見えない現代では、思考体力を満遍なく鍛える必要があります

そのために数学は最適なツールです

わかりやすい数学

数学の先生は、東大教授の西成勝弘先生が教えてくれます。

聞き手として文系一筋30年の、数学アレルギー郷和弘さんが登場します。

二人の対話形式で進行するので、とても読みやすいです。

数学を勉強する意味から始まり、中学の数学がたった5~6時間で修了できます。

読んでいくと疲れるので、1~2章ごと(1~2時間)に、一度本を閉じて休憩するといいと思います。
無理に読み進んでも先生が言ってることが、分からなくなってきますんで(笑)

普段数学を意識していない人なら、読むだけでも「思考体力」がついていると思います。

数学を学ぶ意味

学校教育の数学は、何のために解くのか、意味の分からない問題を、延々と繰り返すためつまらない。しかしそれは間違った認識です。

数学教育の大きな目的は

数学で、世の中の課題や日常の困りごとを解決する発想を持つことです

例えば・・・

あなたは家計における、出費を抑えたいという課題を持っていたとします。

そこで、一日一本飲んでいたコーヒーの費用を削減しようとします。

費用削減額=「元々掛かっていた費用」ー「対策後の費用

これをインスタントコーヒーに切り替えた場合どれくらい効果があるかを考えます。

 

「缶コーヒーの値段」は120円、「インスタントコーヒーの値段」は、50円とすると。

元々掛かっていた費用」に「缶コーヒーの値段」

対策後の費用」に「インスタントコーヒーの値段」を代入

費用削減額=「缶コーヒーの値段」ー「インスタントコーヒーの値段」

=120円-50円=70円

ここで、費用削減額は、一日当たりの費用なので、

ひと月切り替えれば、70円×30日=2100円、一年で、70円×365日=25550円

このように、コーヒーの切り替えがどれくらい有用か、

誰にでもわかる、理論的な考え方ができます。

補足

このコーヒー問題で、思考体力の要素はそれぞれ下記の通りです

問題を解決しようと考え始める力が自己駆動力

ひと月当たり、一年当たりで考えるのが多段思考力。

本当にこの計算があっているのか、疑問を持つことが疑い力。

家計の出費を抑えるために、コーヒー以外に着目することが大局力。

場合分け力は、もっと複雑な課題で、どの数学のツールを使うと早く解けそうか判断する場合に使います。

まとめ買いで安くなる通販サイトを利用するといった、もっと突飛な方法を考えることを閃き力。

まとめ

本書では、中学生数学を超わかりやすく東大の先生が教えてくれます。

数学の勉強は、思考体力の鍛錬になり、誰にでもわかる、理論的な考え方ができるようになります。

中学数学が本一冊で、非常によくまとめられています

ぜひ手にとって読んでみて欲しいです

そして、日常に数学を活かしてください

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